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2061年宇宙の旅 (海外SFノヴェルズ) 価格: 2,039円 レビュー評価:4.0 レビュー数:2 宇宙の旅シリーズの第3弾です。本来ならシリーズ第3弾は『20,001年宇宙の旅』というタイトルの完結編になる予定でした。ところが、執筆準備をしていた1986年にハレー彗星の地球への接近というイベントがあった為に、クラークはハレー彗星についての作品を書きたいと思い立ち、完結編の前にこの作品が登場したとのことです。2061年というのはハレー彗星が次に地球に接近する年です。この為、クラークの興味はハレー彗星の表面がどのようになっているかの仮説を展開することに向いており、シリーズ本来の本筋からはちょっと外れている感じもします。
それでも、中盤からは木星の衛星エウロパを探査し |
海底牧場 (ハヤカワ文庫SF) 価格: 840円 レビュー評価:3.5 レビュー数:2 先日お亡くなりになった、アーサー・C・クラーク氏の名作が復刊というか増刷されて出回っていたので早速購入して読んでみました。この本、イギリス人の著者によるかれこれ数十年前の作品なんですが、現状の日本と国際社会の海洋資源と鯨の利用についてのIWC等の現状を考えるとき、非常に皮肉な一冊となっており感慨深いものがあります。
というのも、主人公のフランクリンが転勤で勤めることになった世界政府の食料庁では海洋資源の徹底管理を行い、鯨の養殖と捕鯨で世界の全食料の10数パーセントを賄っているからです。その未来社会、国際紛争もなくなり世界政府が統治して火星にも入植が始まっているような未来世界で |
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イルカの島 (創元SF文庫) 価格: 504円 レビュー評価:5.0 レビュー数:3 代表作「2001年宇宙の旅」に描かれた宇宙空間の広がりに比べれば、「イルカ島」はアーサー・クラークにしては小さな話に思われるかもしれない。しかし、この小説は私たちの心に大きな豊かさを感じさせてくれる1冊だ。若者には希望を、大人には夢を与えてくれる。中学や高校で学ぶ数学が今後の自分の人生に「どう」役立つのか? と疑問を感じた経験のある人には、勉強をさぼることばかり考えていた主人公の気持ちを理解できるし、主人公の成長に「自分の場合はどうだろう?」と夢を膨らませることもできる。また、イルカの言語理解能力に関して実際に行われている研究が、小説の舞台になっている島のモデルになっていることも興味をそそら |
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2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫 SF 243) 価格: 571円 レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 映画化もされた、クラーク哲学の味わえるSFの大名作であり、最高の知的刺激が味わえます。SFファンであれば必読であり、必ず楽しめる1冊だと思います。ただ、この後、最新の序文を付け足した決定版なるものも出ていますが、発売当時の雰囲気を味わう為にはこちらをお奨めします。 また、この本だけでは、謎が残る箇所が沢山ありますが、続編ではそれを著者自身が解決してくれていることも付しておきます。 |
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