失われた宇宙の旅2001 (ハヤカワ文庫SF) 価格: 819円 レビュー評価:4.5 レビュー数:4 クラークが脚本家として参加した「2001年宇宙の旅」のシナリオ製作記である。
もちろん映画も見たし、原作も読んだことがあるが、何となくあの作品は「偉大なSF作家」であるクラークの力によって構想され、映像化のアイデアももたらされたに違いないと思っていた。猿人が知性を獲得する冒頭の印象的なシーンも、モノリスのアイデアも、宇宙船での数々の事件のエピソードも、後半の映像の氾濫部分も、ラストに至るシーンも、すべて、すべて「偉大なクラーク」の業績だと感じていた、と言うか信じていた。しかし本書を読んで分かったことは、監督キューブリックとの議論を交わしてアイデア練り上げたり、書き直しにつぐ書 |
時空の旅 (SFセレクション) 価格: 1,050円 レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 赤木かん子さんのセレクションした時間SFの傑作短編集です。 収録作品は、 「午後の恐竜」星新一 「スピードのでる薬」H.G.ウェルズ 「大英博物館の盗賊」アーサー・C・クラーク 「時計のない村」小川未明 「血」フレドリック・ブラウン 「金星樹」佐藤史生(マンガ) 「トインビー・コンベクター」レイ・ブラッドベリ どれも味わい深い秀作です。 一応、子供向けの本なので読みやすいですが、 内容は深く、小学生にはまだ理解できない余韻のあるラストの作品が 多いです。 大人も楽しめる作品集です。 |
銀河帝国の崩壊 (創元SF文庫 (611-1)) 価格: 588円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 うすい本なのですが、内容が濃いのです。最後には銀河帝国の歴史がわかるというスゴイSFです。アルビン少年と一緒に広い世界を旅しましょう。すてきな出会いがあります。思いがけない展開があります。もったいないので、ゆっくり読むことをお勧めします。 |
太陽からの風 (ハヤカワ文庫SF) 価格: 840円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 クラークはSFの黎明期から最盛期にかけて、抑制の効いて気品がある文体と比類ないイメージ喚起力をもって、数々の名品を生んだ。そこでは人間はある意味での脇役になってしまう。彼の生んだ世界が主役になる。が、表題作を始めとして凡作でさえも冷ややかで硬質な叙情が滲み出ていて無味乾燥とは程遠い。
この作品集がクラークの代表作のひとつであることは間違いない。 |
天の向こう側 (ハヤカワ文庫SF) 価格: 840円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 『2001年宇宙の旅』等で有名なSF界の巨匠クラークの最も脂の乗りきった三十代に書かれた全14編収録の第四短編集。硬軟取り混ぜた中短編が並び、決して難解では無くSF初心者にも安心してお勧めできる傑作集だと思います。
表題作『天の向こう側』と『月に賭ける』は、宇宙に船出して行く人類の苦難の日々が、不意に遭遇する事故や微笑ましいユーモア溢れる出来事等の人間ドラマの数々を通して回想されます。
『機密漏洩』『その次の朝はなかった』『宣伝キャンペーン』は、地球外生命体との不幸な遭遇がブラックユーモアで味付けされています。
『90億の神の御名』ヒューゴー |
過ぎ去りし日々の光〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) 価格: 693円 レビュー評価:4.0 レビュー数:2 インターネットのウェブカムの拡大解釈と言える「ワームカム」のアイデアも面白いのだが、未来に時限制限してあるところが秀逸である。これを「未来を否定された世界が、突如として、惜しみなくその過去を与えることになったのだ。」と表現しているのは、やられたなぁという感じ。(この言い回しがクラークなのか、バクスターなのかは残念ながら不明ではある) この設定と新テクノロジーによって人類の行動や社会がどう変わっていくかという描写には、政治批判やクラークの人類に対する考え方(いつものように人類の可能性を肯定的に温かく見守っている)が反映されていて興味深い。さらにビジネスの論理や親子・兄弟関係を持ち込む |
遙かなる地球の歌 (ハヤカワ文庫SF) 価格: 632円 レビュー評価: 5.0 レビュー数:3 科学に対するあくなき洞察力と哀しみさえ呼び起こす詩情豊かな表現力が織り込まれた本作は、「幼年期の終わり」や「2001年宇宙の旅」などの傑作を創造したアーサー・C. クラークの集大成と言っても過言では無いかもしれません。 母なる地球を失った者の悲しみ、新たな母星を求める旅に対する高邁な使命感、ほんの1年足らずの人類の兄弟との邂逅と別離が、切々と語られて行きます。 この作品には一節が宗教と神に対する問答に費やされているのですが、そこで語られている様に「初期の人間社会に宗教が不可欠だったという可能性も、おおいにあるのだ。超自然的存在の拘束によって制約されなかったとしたら、人間が部族単位より |
過ぎ去りし日々の光〈下〉 (ハヤカワ文庫SF) 価格: 693円 レビュー評価:4.0 レビュー数:2 インターネットのウェブカムの拡大解釈と言える「ワームカム」のアイデアも面白いのだが、未来に時限制限してあるところが秀逸である。これを「未来を否定された世界が、突如として、惜しみなくその過去を与えることになったのだ。」と表現しているのは、やられたなぁという感じ。(この言い回しがクラークなのか、バクスターなのかは残念ながら不明ではある) この設定と新テクノロジーによって人類の行動や社会がどう変わっていくかという描写には、政治批判やクラークの人類に対する考え方(いつものように人類の可能性を肯定的に温かく見守っている)が反映されていて興味深い。さらにビジネスの論理や親子・兄弟関係を持ち込む |
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宇宙のランデヴー2〈下〉 (ハヤカワ文庫SF) 価格: 672円 レビュー評価:2.0 レビュー数:2 ラーマ人は3を基調とする存在である。
恒星間移動コロニーのラーマも、あと2つが太陽系にランデヴーするに違いない。
人類は、ラーマ2に備えて、メカと人員を整備し続けていた。
そして、ノートン中佐の時代から70年後、遂にラーマ2がやってきた。
人類は精鋭部隊をラーマ2に送り込んだが、
事故なのかラーマ人の陰謀なのか、次々と死んでいく調査隊員、
そして、存在する筈のないノートン部隊もラーマ2の中を彷徨していた!
謎は一つも解決せんと、どえりゃー中途半端に物語りは終ってまう。
SF史上最低最悪の続編だがや |
宇宙のランデヴー2〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) 価格: 714円 レビュー評価:2.0 レビュー数:2 ラーマ人は3を基調とする存在である。
恒星間移動コロニーのラーマも、あと2つが太陽系にランデヴーするに違いない。
人類は、ラーマ2に備えて、メカと人員を整備し続けていた。
そして、ノートン中佐の時代から70年後、遂にラーマ2がやってきた。
人類は精鋭部隊をラーマ2に送り込んだが、
事故なのかラーマ人の陰謀なのか、次々と死んでいく調査隊員、
そして、存在する筈のないノートン部隊もラーマ2の中を彷徨していた!
謎は一つも解決せんと、どえりゃー中途半端に物語りは終ってまう。
SF史上最低最悪の続編だがや |
3001年 終局への旅 (海外SFノヴェルズ) 価格: 1,890円 レビュー評価:4.0 レビュー数:6 2000年前後に、3000年に至る
物語を考えていたクラーク氏の世界には、
驚愕するものがある。
人は、100万年先のことも空想できる。
但し、まったく違う世界だろう?
太陽系だけでも生命体が何種類も
生息していることが、フィクションを越えてありうる。
神様は無駄な物は、創作されない。
すべては、今世紀中に、ある程度、証明されると思います。
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